人体の不思議展

そういえば年末、「人体の不思議展」を有楽町の東京国際フォーラムへ見に行った。要は、死体の各部分を樹脂で固めて、申し訳程度の解説文と一緒に展示してあるだけ。こういうのはせめて博物館で見るものだ。商社が冬物処分セールをしていそうな殺風景な展示会場に並べられてもねぇ。なにより、なぜかすごく込んでいる。たくさんの人が寄ってたかって覗き込んでいるから、掻き分けていかないと何も見られない。本当にセール会場みたい。せめてもの救いは、あそこが子宮でここで受精してなんて解説してくれる白衣のお兄さんがいること。でも1人しか会わなかったぞ。この展示の「売り」は手でさわれる標本なんだけど、樹脂で固めてあるから触った感覚は樹脂のそれ。「つるつるしてるね」って小二の息子。脳って、触ったこと無いけど、もっとブヨブヨしたものだと思う。男性性器の標本を真面目な顔して見つめている女性(我に返って恥ずかしくないのか)とか観察している方が、よっぽどおもしろかった。いや、文句ばかりですみません。でも感動はしなかったな。献体提供者に合掌。どうせなら二次元鳴き竜に行ってくればよかったと後悔。